『我等が願い』


今回の演奏動画は『我等が願い』です。いつかジオン公国に行くようなことがあれば、この曲くらいは知っておかないと困るのではないかと思い、アコーディオン楽譜を書きました。ジオン公国では国歌に準ずる歌のようです。

我等が願い 作詞/井萩 麟  作曲/三枝 成章


ジオン公国に行く機会が訪れなくてもですね、巷のガンダムバーやガンダム食堂に行って「私、アコーディオン弾くんですよ~」なんて話題になったら
「じゃあ、あれ、弾けるよね、逆シャアで列車の中でみんなで歌ってたやつ」
と言われること必至ですから、やはりこれからの時代を生きていくアコーディオン奏者であればこの曲は覚えていた方が良いのではないかと思います。(せんせいも40年以上生きてきて色々なことがあったんですよ。)

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一応ちゃんと説明しますと、1988年公開のアニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の劇中歌です。ネオ・ジオン国歌、逆シャアの市民の歌、などと呼ばれることの多い曲ですが、『我等が願い』が正題です。
走行中の列車内で市民がシャアを讃えてこの歌を歌うのですが、そこで伴奏に使われているのがアコーディオンのような楽器です。「アコーディオンのような楽器」と書くしかないのは人混みの中で演奏者の左手側しか見えない(描かれていない)からです。蛇腹がありますし音色からもリード楽器であろうと思われるのですが、左手側にボタンもレバーも鍵盤も何も付いていないんですね。それでいて分数コードの連続ですから、宇宙世紀にもなると楽器も大幅に進化しているようです。

そう、この曲、分数コードの連続なんです。ちょっとアコーディオンが分かる方に説明しますと、基本の形ではない左手の形が連続するんです。5の指(小指)でベースボタンを押さえたりします。そのため難易度はまさかの上級向けです。楽譜を書き始めるまでは中級くらいかな~と思っていたらとんでも無かったです。
右手のリズムも1か所、上級向けのところがありまして、2拍三連があります。これは難しければなんとなくで弾いてもらってもいいのですが、正確に弾くには1拍三連にばらして弾いたのち、タイでつないでください。

レジストスイッチは右手はMHにしています。MHの無い楽器でMLがあればMLにして1オクターブ上で弾くのも良いでしょう。左手のレジストも選べる場合は低音が少ない音を選ぶとそれっぽくなります。
動画で使用しているVアコーディオンFR-1xbではアコーディオンセットU4(Scottish)を選んでいます。右手は4b(MH)、左手は2bです。

16小節の中に様々な要素が入っているので練習曲としても非常に優秀な曲です。このテのアニメ・ゲームの短い曲を「これ練習なんで」と言って教室のシニア生徒に渡すと結構上手に弾いてくれたりします。

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