道は空けたよ

某所で月に1本描いてた4コマ漫画連載、前作7年、今作6年、合わせて13年、配達4コマを描いてきたけど


描きたいことは全部描いたよ!!

なので堂々の「完」

あとは、前作を題材にして台詞少なに構成した4コマ漫画(いわゆるリメイク)を次の繁忙期が終わるまでは描いて、義理を果たそうと思ってる。

ランタンねこっぽい絵で描く予定。

これが終わったら私は筆を折ろうと思ってたんだけど、
娘が

「それは困る!」

と言った。私が
「道具の援助が無くなるから困るんでしょ? 今後もお前さんの画材代は惜しまないよ」
と言ったら、

「それもあるけど、そうじゃない!」

と返ってきた。言葉の流暢な娘だが、この件についてはうまく言語化できないようだ。


ふむ、おそらくだけど⋯

娘は4歳頃から私の漫画を全部チェックしてる。最近の私のスケッチブックの絵も見てるようだし、ipadの画像データもチェックして、時々同じ構図や表情で娘は絵を描いている。

娘と私は絵柄が全く違うのだが、私が描く顔の表情、手の表情、姿勢、場面構成などを娘は参照しているようなのだ。

私より絵が巧い人が世の中にいくらでもいるのに、なぜこのようなことを娘はするのか。それはおそらく親子ゆえに

・身体性が似ている
・思考に影響を受けている

からだと思われる。

娘が訴えたかったのは、
「自分と似ている人間の描く人物の動きだから理解しやすいし刺激を受ける、それがなくなるのは困る」
たぶんこういうこと。

私が娘にとって、実演と言葉で直に説明してくれる相手だというのも勿論ある。
娘から「男女の描き分けってどうやってするの」と質問されたときには
「じゃあ、後ろ向きで説明するね、まず肩幅、ここが違う、あと決定的に違うのが腰回り。あとは全体的に男性は直線的で⋯」
と私が描く様を、娘は食らいつくように見ていた。

彼女は、人物の内面や心理が伝わる絵を描こうとしてる。
小学6年生でそこに到達するのは早いんだけど、描いている絵や質問の内容から察するにそうだと思う。これは本人の資質が大きいけれど、私の影響も多少あると思う。

私が描いていたことに、こんな意味があったとはね⋯。
ねこ漫画が終わったら漫画はあんまり描かないかもしれないけど、全身を描くのは楽しいから絵は描いていこう。