無駄にあるもの

 うちの娘はお年頃一歩手前。
食べるの大好きだけど、体型もちと気になる、母に似てインドア派。
休日の運動はもっぱら母と散歩。

「なぜお母さん(私のこと)は無駄に持久力があるのか」と娘に聞かれたときに、なんでかな~と思い返したけど、たぶんあれだな

「小、中学校の時に吹奏楽部でトランペット吹いてたんだよ。だから無駄に肺活量がある」


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そう、あれはだいぶ昔の話、救急救命講習でまだダミー人形を使って人工呼吸を教えていた時代(コロナ後に人工呼吸の指導は完全に無くなった)、なぜか私はそういう時に「じゃあ、あなた」と指名されて前に出されるのである。

講師が

「女の方は思い切り吹き込むくらいで丁度よいです、口の隙間が開かないようにして、しっかり吹き込んでください」

と言うので、その通りに思い切り吹き込んだんだけど、次の瞬間


バキッ!!


という音とともに周囲で見学していた人たちから悲鳴が・・・


(????)

見ると、ダミー人形ちゃんがエビ反りに・・・・!!


講師が慌てて

「アナタは半分くらいでいいです! 肺が破れちゃうんで!」

て・・・。


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むすめ「おかあさん・・・」

わたし「はい」

むすめ「講師の人や周りの人、驚かせちゃだめでしょ」

わたし「はい・・・」


だって思いっきりやれって言われたから!!!